AshGreyNoise

移動商団の襲撃を企む盗賊団。
「これから仕事じゃなければ、皆でたっぷり可愛がってやったんだがな。
帰ってくるまでコイツに可愛がってもらいな」
盗賊団に捕まったジンジーは、古井戸に吊るされてしまう。
「おっと、あまり暴れると丸太が外れて落ちちまうぜ。
そうなったらもう助け出しようがないからな」

盗賊団が去ってすぐ、底の見えない深い井戸の底から、にゅるにゅると音を立てて触手が伸びてききた。
古井戸の底には、一匹の触手モンスターがいるらしい。
触手はわずかに井戸の上に届かず、数日前に落ちたきり抜け出せずにいたのだ。
触手モンスターはジンジーの身体に触手を絡め、よじ登ろうとするが、それが人間‥、つまり獲物だと気付くと、目的を変えた。
快楽に狂わせ、その精神エネルギーを貪り、数日間の空腹を満たすために‥‥。



ジンジーは古井戸から抜け出し、移動商団に危険を知らせ、盗賊団を捕まえる事が出来るか‥‥。